覆面ヒーローへ愛を込めて

ヒーローと覆面への偏愛を語る日記

『オビ=ワン・ケノービ』Part 5 感想

 本当に酷かった。ドラマを進めたいのはわかるが、作劇の都合でバカを通り越して意味不明な行動をするキャラが多く、全く乗れなかった。

 

前回までの感想はこちら。

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ネタバレ注意

 

 

 レイアを救出したオビ=ワンとターラだったが、レイアのドロイドに取り付けられた発信機によりパスの拠点が帝国に知られてしまった。難民を逃がす時間を稼ぐため、オビ=ワンは戦士として、指揮官としてサードシスター率いる追手と戦うことになる。

 今回のエピソードではパスの人々と帝国軍の攻防を、かつてのオビ=ワンとパダワン時代のアナキンの手合わせになぞらえて描いている。挿入される回想シーンのオビ=ワンとアナキンが凝った特殊メイクもなく、老けた顔のままエピソード2当時の格好をしているのには驚いた。エピソード2当時のアナキンの魅力はいかにもティーンらしい自意識過剰さ、未熟さを外見含め生々しく表現しているところにあり、今のヘイデンがやっても違和感しかない。仮面ライダーの「本人キャスト」でもお馴染みだが、こういう演出はアナキン・スカイウォーカーのキャラクターよりも、ヘイデン・クリステンセンが演じているということが大事にされていて乗り切れない。今のヘイデンが演じる意味があるキャラクターがいて初めて起用されるくらいじゃないと、ヘイデン自身にも失礼だと思う。

 パスと帝国軍の攻防は緊張感の欠片もなく、展開も雑もいい所。ストームトルーパーの弾はほとんど命中しないし、オビ=ワンは相変わらず敵が多いほど強くなる。本当に最初から戦っておけばこんなことには…。戦いの前唐突に自分語りを始めたターラが戦死するのも予定調和過ぎるし、そもそもターラが死んだ原因は前線を張ってたオビ=ワンがけが人救助のために引くとかいうポカをやらかしたせいだから救えない。

 ダース・ベイダーに復讐心を持っているリーヴァをオビ=ワンが焚きつけるのは理に適っている。ただ、見せしめに一般人の手を切り落としたり、少女を攫ったりしているリーヴァに今さら家族だ子供だで説得するのはちょっと無理がある気がした。リーヴァ本人も手段を選ばずやってきた的なこと言ってるし。あと降服したオビ=ワンがパスの要塞内に連行されるシーンは本エピソード最高の意味不明シーン。わざわざ捕まえたオビ=ワンをベイダーから遠ざける意味もわからんし、特に命令もなくそれを行うトルーパーも、異を唱えない他のトルーパーもリーヴァも訳わからん。これ、メタ的にオビ=ワンをベイダーから逃がさないといけないからこうなって、実際にそうなるんだけど、そのまますぎて作中のキャラクターがそういう意図で行動してるようにしか見えなくてやばい。せめてリーヴァがそう命令してトルーパーが疑問を抱くとか、自分がおりてきたのにオビ=ワンがいないことにベイダーが疑問を抱くとかしたらまだわかるのに、何の説明もないから意味不明になってる。あと、宇宙船が二つあるならオビ=ワンとターラが潜入してる間に逃げてればよかったのでは?

 そして今回のクライマックスであるリーヴァとベイダーの対決。この戦闘シーンはベイダーの圧倒的な強さが見えてよかった。何気にベイダーがオビ=ワンとルーク意外と戦うシーンは貴重では。外伝ではあるのかもしれないが。エピソード3ではぼかされていたオーダー66の悲惨さを被害者の目線から描くのもいい。ここはちゃんとヘイデンも活きてるし。しかし、オビ=ワンは自分では戦わず、リーヴァを囮にして逃げたようにしか見えないのがかなりきつい。今回ドラマが進展したのはターラの死とリーヴァの敗北によるものだけど、そのどちらもがオビ=ワンによって引き起こされてるのは主人公としてどうなのか。本人は意にも介さず「何かがおかしい」とか言ってて、新三部作での失敗を後悔して世捨て人になった男と同一人物とは思えない。

 以上、そこまで掘り下げをされていたとは言えないオリジナルキャラクターの死(?)でドラマを動かし、シリーズの重要人物であり今作の主人公であるオビ=ワン・ケノービにその責任を負わせるという、思慮に欠けたつくりの話だったと思う。あと一話で終わるけど、もうこれ以上の恥の上塗りをしなければいいな。落とした通信機でルークの存在がばれるとかね。